ショッピング枠とキャッシング枠と現金化について!
カード会社によって発行されているクレジットカードは、便利にお金を使えるように、ということで発明されたものです。現金の持ち合わせがなくてもカードを1枚持っていれば支払いができるという仕組みは、アメリカで生まれました。
一般に広く利用されるようになったのは1950年代初めのことで、日本でも1960年代に利用され始めました。
そして現在、私たちはクレジットカードに付与されているショッピング枠とキャッシング枠という2つの「与信枠」を活用しています。
ここでは、この2つの与信枠について説明します。
■与信枠とは?
金融業界で使われる言葉は普段の会話ではなかなか出てこないので、「与信枠」についてもよく分からない人、聞いたことがない人が多いでしょう。
「与信」というのは、言葉の意味から説明すると「信用を給与すること」となります。
簡単にいえば「信用する」ということです。
要するに、与信枠とは信用に基づいて設定された枠のことです。
クレジットカードの場合、ショッピングやキャッシングで利用できる金額のことを、与信枠といいます。
その範囲内で、私たちはカードを使った買い物をし、キャッシングを利用するのです。
■ショッピングとキャッシング
クレジットカードは、お店で買い物をしたり、ATMで現金を引き出したりする用途で使えます。
便利なお買い物を可能とし、急に現金が必要になったときにそれをもたらしてくれるカードです。
2つの与信枠で設定された金額の範囲内で、買い物をすることができ、現金を手にすることができます。
また、枠を超えて買い物をしたり現金を手にしたりすることも可能です。
カード会社に限度額の一時的な引き上げを申し込むことができるほか、しっかりと堅実に活用している利用者に対してはカード会社の信用度が上がり、限度額がアップし、与信枠が大きくなります。
こうして見ると実に便利なカードですが、その一方で、利用するにあたっては注意すべきこともあります。
特にキャッシング枠を例に挙げると分かりやすいと思いますが、クレジットカードの利用の仕組みは「借金」と同じです。
多くの場合は翌月以降、使った分の金額をカード会社に返済することになります。銀行口座からの引き落としや、支払日までの振り込みで対応する必要があります。
つまり、クレジットカードの利用は、実際に支払えるお金を持っていることが前提条件です。
カードがあるから無限に買い物ができる、現金が引き出せるというわけではないので、注意しましょう。